島原大門から角屋の風情「島原路地」には、住宅街にひっそりと佇む古き遊郭が。17.03.11

島原大門から角屋の風情「島原路地」には、住宅街にひっそりと佇む古き遊郭が。

JR山陰本線「丹波口」駅から徒歩10分ほどの住宅街に京町屋が残る地区があります。
「島原」と呼ばれるこの地区は、かつて花街として栄えた場所。

歴史は古く、京都の6大花街(島原・上七軒・祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町)の一つとされていた時期もありましたが、昭和後期から衰退、京都花街組合連合会も脱会し、今では数件の町屋が残る隠れたスポットとなっています。

町屋の数は少ないものの、少し路地を入ると昭和の雰囲気漂う民家が並び、京町屋とレトロな街並みが混在する不思議な空間になっています。

この島原は、京都市中央卸売市場の東側に位置する西新屋敷地区のことで「島原大門(しまばらおおもん)」から「角屋(すみや)」までの約200mほどに町屋が点在しています。
「島原大門」は島原地区の東側にあり、その名の通りこのエリアを代表する建築物の一つ。

住宅街の中なので少しわかりにくい場所ですが、近くの壬生川通から花屋町通に入り、西へ100mほど進むと見えてきます。
本瓦ぶきの切妻屋根(きりづまやね/山型の形状のシンプルな屋根)と高麗門(こうらいもん/本柱2本と控え柱2本から成る門の形状。城門や寺院の門に多い)で構成されたこの門は、幅が約180cmとそれほど大きくはありませんが、設置された当時からほぼ変わらないという歴史ある門です。

島原大門をくぐり、石畳の道を西へ向かって進むと、住宅の中に京町屋がポツリポツリと現れます。

温泉旅館「誠の湯」

通りを中ほどまで行くと左手に「誠の湯」があります。
こちらは近くの旅館「松栄」さんの経営する温泉で、日帰りでも利用できる温泉施設。

ギャラリーたんとん

そしてその向かいにある小さな京町屋が「ギャラリーたんとん」。
焼き物・絵画・木工品などジャンルにとらわれず、さまざまな作家さんの作品が展示されています。

またカフェも併設されていて、お茶やコーヒー、紅茶などの飲み物が頂けます。

【営業時間】※店舗へお問合せください
【定休日】※店舗へお問い合わせください
【TEL】075-708-3929
【ホームページ】http://tanton-gallery.com/

路地沿い建つ風情ある「さんき旅館」が。

カフェ「Hygge(ヒュッゲ)」

誠の湯の少し先にある、南北に走る小道を北へ行くと、左手にまた小さな町屋が。
看板が出ておらず分かりづらいのですが、実はここ町屋を利用したカフェ。

Hygge(ヒュッゲ)という名前のこのお店、京町屋の外観と少しレトロな内装が、とってもオシャレで落ち着ける空間になっています。

メインのメニューはドリンクと玄米を使ったカレーライスで、夏には夏季限定のかき氷もあるんだとか。

どこか懐かしい雰囲気の店内で、つい長居していまいそうです。

【営業時間】11:30~22:00
【定休日】木曜日・第3水曜日
【TEL】075-708-7956)

きんせ旅館

花屋町通に戻り西へ少し行くと、すぐ左手に見えてくる大きな京町屋は「きんせ旅館」。

築250年を超える由緒ある京町屋で、元は「揚屋(あげや/今でいう料亭のようなもの)」だったものが旅館となり、今では1日1組限定の旅館、兼カフェバーとなっています。

メニューはソフトドリンク・アルコール・ケーキなどのスイーツのみで、営業も夕方からということなので、バーとして利用する方が多いそう。

しかしこちらで味わいたいのは何といってもそのノスタルジックな雰囲気。
外観はもちろん、ステンドグラスやタイルなど趣のある内装、そのまま引き継いで使用されている当時の家具など、建物全体で歴史を感じることができます。

こんな所にこんなお店があるなんて、少し驚きました。

【営業時間】日によって違うので詳しくは店舗へ問い合わせるか公式Twitterでご確認ください。<http://twitter.com/kinseryokan>
【定休日】火曜日(不定休になることもあるので要確認)
【TEL】075-351-4781
【ホームページ】http://www.kinse-kyoto.com/

角屋(すみや)

さらに西へ進むと突き当りの前、左手にひときわ大きな町屋が現れます。

ここは国の重要文化財にも指定されている江戸時代の1641年(寛永18年)に建てられた「角屋(すみや)」と呼ばれる建物。

この角屋も揚屋の一つで、今に残る貴重な揚屋建築として維持・管理されています。
角屋自体もとても趣があっていいのですが、その前の石畳の道と建物が一体となって、まるでそこだけタイムスリップしたかのような、雰囲気のある場所になっています。

また併設の「角屋もてなしの文化美術館」では、角屋の建物そのものと、そこに所蔵される美術品が一般に公開されています。
ただし公開時期は春季・秋季のみで、夏季・冬期は閉館となるため来館前に確認が必要です。

【入館料】一般1000円、中・高生800円、小学生500円
<2階の特別公開座敷は電話での事前申し込みが必要。料金も別途必要。
大人800円、中・高生600円 ※小学生以下はお断り>

【営業時間】10:00~16:00

【定休日】毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日が休館)

【TEL】075-351-0024)

【ホームページ】http://sumiyaho.sakura.ne.jp/

島原住吉神社

角屋の北側、突き当りの道をさらに北へ進むと「島原住吉神社」があります。
割と小さな神社ですが、境内の裏手には樹齢300年の大銀杏がご神木として祀られています。

昔はこの近くに西門があったそうですが、2度の交通事故で倒壊してしまい、今は石碑が残るのみ。

島原の路地に残された建築物は少ないですが、今なお息づく京都の歴史を感じられる、貴重な場所の一つです。

路地情報

島原路地(しまばらろじ)
路地名 島原路地(しまばらろじ)
住所 〒600-8828
京都市下京区西新屋敷揚屋町32
最寄駅 JR嵯峨野山陰線「丹波口」駅
アクセス JR嵯峨野山陰線「丹波口」駅から徒歩10分。
おすすめの時間 9:00~17:00
近隣にコインパーキング有り。(100円/1時間・一日最大600円)
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